邪欲とは

邪欲とは、強いものが弱い者を食い物にするように、相手の心を無視して自分の思いを通すことを言います。相手がどんなに自分のやっていることを嫌だと思ったとしても、それにお構いなく自分の思いを通す。相手の存在を軽く見てゴミのように感じる心。それが邪欲です。例えば、男性なら女性を性のはけ口のように思って、女性の気持ちを無視して自分の思いを通すこと。それで相手がどんなに傷ついていたとしても、それがなんだ自分は金を稼いでやっているのだと思う心。人は正しい所に立つと、自分は正しいことをしているのだからと思って、相手に我慢させても平気になる。まるで相手のことなんか考えていない。自分が思いを通すために相手に我慢をさせて、悪いなと思う心がない。だから、謝ろうと思う心もないし、“謝って欲しい”と言われると、「俺は何も間違ったことなんかしていない」と反発するだけで、相手の気持ちを大事に思う心がない。しかし、このように自分は正しいことをしているのだと思って、相手の存在を軽く見ると、自分の思いが通らなかった時に、相手から馬鹿にされているように感じて腹が立つ。そして、自分を馬鹿にしてきた相手に対して自分には力があるんだと見せつけようとする。それでも、思いが通らないと今度は自分は何て無力な存在なんだと感じて心がボロボロになって傷つく。結局、自分が他人に対してやったことが自分に跳ね返る。邪欲とは、正しい所に立って、力付くで自分の思いを相手に通すこと。そうやって、力で相手の頭を抑えつけて自分の思いを通した分、今度は自分の心が潰されるように感じて苦しむ。それは誰かが自分に対して思いを通さなくても、自分の思いが通らなかっただけで、自分の心が潰されるように感じて苦しむ。だから、邪欲は止めてゆかなければならないのです。

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