綺語とは

綺語とは、心で“こうやって相手を喜ばせたら、相手を騙して自分の思いが通るぞ”と思って、お世辞を言うこと。心の中で、相手を馬鹿にして“こうやって喜ばせたら、こちらを信用して買ってもらえるぞ”と思って、相手を喜ばせること。これが綺語です。だから、根底には相手を騙すという心がある。心では相手のことを馬鹿にしていながら、口では上手いことを言う。これが綺語です。このようにするとなぜいけないのか?

それは綺語をすると、相手が心から自分のことを認めてくれたとしても、“相手はこう言ったとしても、心では自分のことを馬鹿にしているに違いない”と思って、相手の言葉を素直に受け取ることができなくなるからです。自分が嘘をつくと、相手も嘘をついているように見える。結局は自分の心の影が相手に映っているだけなのですが、それが実際に相手は自分に対して嘘をついているように感じて、相手を疑い信じられなくなる。結局、自分に嘘をついてお世辞を言えば言うほど、誰も自分のことを心では馬鹿にしていると感じて、他人の好意を素直に受け取れなくなる。結果、孤独になって苦しまなければならないのです。

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