悪口とは

悪口とは、相手にこの人はこんな悪い人間だと分かってもらう為に、こんなことがあった、あんなことがあったと言うことです。では、なぜそんなに相手を悪い人間にしたいのかと言えば、相手の存在によって自分の存在が否定されたように感じたからです。例えば、自分が好きになった相手には好きな人がいた。そうしたら、好きな人が好きな相手のことを良くは見えないものです。この人がいなければ、相手は自分のことを好きになってくれるかも知れないと思えば思うほど、その相手の存在を否定せずにはおれない。だから、悪く見よう悪く見ようとしてしまう。相手の長所であっても、受け取り方次第では短所に見えるもの。そうやって、相手のことを悪く見ることによって、その相手の存在そのものを否定しようとすること。これが悪口なのです。しかし、このように都合が悪いからと言って相手の存在を否定すると、それが鏡のように跳ね返り、自分も否定されているように感じる。たとえ口に出さなかったとしても、心の中では自分のことを悪く見ているのてまはないかと思って腹を立てる。さして、自分から相手と距離を取って一人になろうとする。悪口を言う人は自分も悪口を言われているのかも知れないと思って、一人になる。やがて孤独になってゆくのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました