仏教に随喜という教えがある。これはあるものを見て、これは本当に素晴らしいと思ったならば、そのものと同じものが自分に備わるという教え。
相手の徳を見て、この人のこういう部分がいいなと思ったら、その人の徳が自然と備わってゆくし、相手の悪い所を見て、あの人いい思いをしているなと思ったら、その人の悪い所が身についてゆく。
私たちは他人の悪い所は口に出したり、思い浮かべたりすることは多いが、良いところは思い浮かべることはなかなかしない。
きっと他人の良いところを認めてしまうと、自分が負けたように感じるからだと思う。
でも、負けることは悪いことではない。
それは他人の良いところを見て、素直にこの人のこういう良いところはいいなあと認めることができるから。
良いところを認めると、自分も良いところが身につく。
素直に負けを認められる人ほど人生では得をしているのかも知れないですね。
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