親の責任

親の責任として子供が感情をぶつけてきた時は、その感情を受け止めてあげなければならない。
ところが、誰が悪いかということを問題にして、悪い奴には怒りを起こして、感情をぶつけてきた人は、自分が責任を取らなければならないことも、責任を取ることから逃げて、誰かに押し付けることしか考えない。
だから、子供が感情をぶつけてきたとしても、その感情の処理を自分がしなければならないとは思わず、感情をぶつけてくるお前が悪いと逆ギレしてしまう。
子供が感情をぶつけてくるのは、子供は親のことを親だと思っているから。だから、感情をぶつけてくれる間が花なのに、責任を取って来なかった親は、なんで俺が悪くもないのに感情をぶつけられなければならないのかと思って、子供を責めてしまう。
そんなことを続けていたら、子供はやがてこの親は何も受け止めてくれないと諦めて、見捨てられるだけなのに、それが分かってない。
感情をぶつけられた時に、その感情を処理することは難しい。でも、それをすることが子供の心を大事にすることでもある。
子供を大事にするとは、自分の好きなときだけ優しくするのではない。子供の心が傷つかないようにいつも守ってあげること。そして、傷ついた時には傷ついた感情を受け止めてあげること。
それは手の上に置いたボールが落ちないように気を張るようなもの。いつも気を張らなくてはならない訳ではないが、一定の気の張りをいつも四六時中しなければならない。そうやって、子供の心を大事にしてきた人だけが、子供の感情も自分が処理してあげなければならないと向き合うことができる。
親が親の責任を取ることは難しいことなのですね。

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