友人から勧められた本の内容です。心に残ったので紹介します。
育ち合う子どもたち
子どもというのは、
自分の子どもだけが育つ
ということはありえなくて、
人と、とくに
ほかの子どもと育ち合う
のです。
親は、
自分の子どもといっしょに育ち合ってくれる子どもたちが、
視野に入っていなくてはいけないのです。
ですから、自分の子どもは
よその人に育てていただこう、
ご近所の人たちに育てていただこう、
親戚の人たちに育ててもらおう。
そのかわり自分も、
よその子どもをいっしょにそだてようという、
こういう気持ちを、いつももっていることがたいせつです。
みんながこういう気持ちを失ったら、子どもはまず、
社会人としての人間
に育っていかないと思うのです。
子どもというのは、
育つというよりは育ち合う
存在ですから、この
「育ち合う」
ということを、子どもを育てている人たちは、よく考えるべきです。
自分の子どもが育っている
ということは、
自分の子どもといっしょに、育ち合ってくれる子どもがたくさんいる
ということなのです。
(中略)
ところが、親が
「子ども同士で育ち合う」
ということを知りませんと、自分の子どもだけを
一生懸命に教育しよう
とします。(中略)そして、家庭では
親がきちんとしつけをしてさえいれば、申し分のない子どもに育つ
と、思いちがいをしている親がいないでしょうか。
『子どもへのまなざし』
佐々木正美
ひょこっと顔を出すあかり。
パパは朝早く北海道に行きました。雨もしとしと降って、すこし元気のない朝でした
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