我執18

次に垢を除かんとはどういうことか。まず垢とはどんな所に溜まるか。それは使っている所に溜まる。トイレとかお風呂とか、洗面台とかみんなが使っている所に溜まる。みんなが使っているけど、誰も掃除をせず、放置されている所に垢は溜まる。この垢を取り除いてゆくこと。これが垢を除かんということ。

これを実践するとどんなことが知らされるか。自分だけが汚した訳ではないのにどうして自分だけが掃除しなければならないのかと腹が立つ。これが心の垢。この心の垢が溜まると、どんなことをしてもらっても感謝することができなくなる。何をやっても不満ばかり、面倒臭くなって文句ばかり出てくる。この面倒臭いという気持ちに流されてやらないと、段々と心が重くなって苦しくなる。この面倒臭いという気持ちを断ち切ることが垢を除かんということ。

だから、面倒臭いと思うからやらないのではなく、面倒臭いと思うからこそやる。この面倒臭いという気持ちは水のようなもの。水が大地に染み込んでゆくように、いつの間にか心の中に染み込んでゆく。そして、面倒臭いことはやらなくなる。だから、放置してゆくと、どんどん心が穢れてゆく。

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