子どもがほめられません

こんにちは上田です。
先日、ある人で紹介されたもので、本当にそうだなって
感じたものがありましたので紹介します。
これは一万年堂出版のメルマガです。
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<55>子どもを、どうしてもほめることができないお母さんへ
                           明橋 大二
 何回か前に、「子どものほめ方、認め方」ということで、コラムを書きまし
たが、その後、ある読者の方から、「それでも、どうしても子どもをほめるこ
とができない、そんな自分はどうしたらいいでしょうか」という質問が寄せら
れました。こういう悩みは、決して少なくありません。今回は、それにお答え
する形で、コラムを書きたいと思います。
「子どもをほめなきゃと思うが、どうしてもほめることができない」「どうし
ても子どもを大目に見ることができない」「子どもを許すことができない」。
こういう悩みは、決して少なくありません。いろいろと、ほめ方を習っても、
やっぱりほめることができない、と言われます。
 実は、こういう親御さんは、まず100パーセント、親御さん自身が、周りか
ら、ちゃんとほめてもらっていない人です。認めてもらっていない人です。
 人からもらっていないものを、人にあげることはできません。だから、自分
も、なかなかほめることができないのです。
 想像してみてください。あなたは2人きょうだいのお姉ちゃんです。3つ離
れた弟がいます。お姉ちゃんは、ことあるごとに、お母さんから叱られていま
す。「どうしてあなたはできないの」「もっとしっかりしなさい」「お姉ちゃ
んでしょ」
 ところが、弟の方は、お姉ちゃんより、ずっとちゃんとやっていないのに、
「あんたはがんばってる」「よくできたね」「すごいじゃない」とほめられて
いる。
 そして、お母さんは言うのです。「お姉ちゃんも、弟のこと、ちゃんとほめ
てあげてね」
 こういう時、お姉ちゃんは、弟のことを、ほめることができるでしょうか。
 絶対にできないはずです。むしろ、お母さんの前では黙っていても、お母さ
んのいないところで、「あんたは、なんてダメな子なんだ」「あんたなんて、
何にもできてないじゃないか」と責め続けるに違いありません。
 実は、親子の間でも、こういう心理が働いていることがあるのです。この背
景にあるのは、お察しの通り、「やきもち」です。
 きょうだいなら、やきもちをやく、ということはあるかもしれないが、親子
の間でも、そういうことがあるのか、と思われる人もあるかもしれません。し
かし、私達は、理性では分かっていても、心の底にある感情は、実は子どもと
そう変わらない、ということがあるのです。
 自分が、こんなにつらい中、がんばっていても、誰もほめてくれない、誰も
認めてくれないのに、どうして、あんただけ、この程度でほめてもらえるの?
 甘えてんじゃないわよ。ぜいたくだ! そういう気持ちが、心のどこかで動
いているとしたら、子どもをほめることができないのも、無理はありません。
 では、そういう時には、どうしたらいいでしょう。
 さっきの例で言うと、お姉ちゃんが、弟をほめることができるようになるに
は、どうすればよいでしょう? お姉ちゃんを叱って、「ちゃんと弟をほめな
さい。どうしてほめられないの。お姉ちゃんでしょ」と言うことでしょうか。
それでは、まったく逆効果です。
 ではどうするか。それは、まず、お母さんが、お姉ちゃんをしっかりほめる
ことです。
「今まで叱ってばっかりいて悪かったね。お姉ちゃんだってがんばっているの
に、今までちっともほめてなかったね。考えてみたら、お姉ちゃんは、弟以上
によくやっていた。立派だったね。これからは、お姉ちゃんのことも、一杯ほ
めていくからね」そういう風に、しっかりほめられていったら、お姉ちゃん
は、言われなくても、「いや、自分よりも、弟の方ががんばっているよ。こな
いだだって……」と、自然とほめられるようになるはずです。
 育児に悩むお母さん、子どもをほめようと思ってもほめられない、親御さん
に、私達はどういう言葉をかけているでしょうか。
「どうしてそんなに叱ってばかりいるの?」「もっとほめなきゃだめでしょ
う」「あなた、お母さんでしょう」
 子育て支援と言いながら、当たり前のように親にかけられる、こういう言葉
が、いかに逆効果か、いかにマイナスか、少しでも多くの人に知ってもらいた
いと思うのです。
 そして、「お母さん、がんばってるね」「こんな環境で、ここまで育ててき
ただけでも、すごいよ。よくやってきたね」「お父さん、立派だよ」。こうい
う言葉が、夫婦の間でも、祖父母からも、誰からも、当たり前のように、かけ
られる、そういう世の中になってほしいと心から思います。
 そうしてはじめて、子どもたちも、本当の自信と勇気をもって、成長してい
くことができるのではないかと思います。
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自分がしてもらっていないことは相手にもできないんですね。
責めない、責められない環境ができたらいいですね。

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