理想の自分が崩れた時に人は苦しむ

人は誰しも理想の自分を持っている。でも、この理想の自分というのは、こんな理想の自分になりたいと思って、日々努力している意味で、理想の自分ではなくて、他人と比べて、自分の方が上だと思って安心するための自分。
それは他人を見下すことによって、無意識のうちに自分の方が上だという所に立つことによって、できたまやかしの自分。
これが理想の自分。
この理想の自分がある為に私たちはまわりの人のことを見下し、こんなことも出来てない、あんなことも出来てないと非難する。
でも、見下した分だけ、何かのことで、理想の自分のような存在ではないと見せつけられると、他人のことを見下してきた分だけ、自分のことを見下されているような感じがして、自分は駄目な人間だなと思って落ち込む。
本当は自分は理想の自分と違っていたとしても、駄目な人間ではない。だって、人間誰だって欠点はあるし、他人よりもできない所があったって、それも個性。
みんな違っているし、みんな尊重されるべき存在。でも、自分が他人のことを見下すから、世の中にできる人とできない人を生み出す。
自分を苦しめているのは、いつも自分。自分が上に立とうとして、他人を見下すから、苦しまなければならないのですね。

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