心の中に自分を責めてくる鬼がいる人はどうしたら、この鬼が無くなり、心が楽になるか?
私たちは迷っている。自分の心が楽になりたいから、罪を繰り返し、その罪悪の報いで自分が苦しんでいる。
この人が苦しんでいるのは鬼が責めてくるから苦しい。苦しいから、自分が鬼になって責めてしまう。この時、相手に対して、思い通りにならないなら消えてくれという思いで責めている。
この消えてくれという思いが自分に跳ね返ってきた時に思い通りにならない自分は存在してはならないのではないかという不安を生み出す。
だから、自分は存在を否定されたくないから、ダメな人間にならないように頑張る。でも、頑張っても、自分の作り出したハードルが高いから、越えられなくて、自分はダメじゃないかと思ってしまう。
でも、ダメだと否定されているような感じがするから、自ら鬼になって、他人を否定してしまう。否定するから、否定されるように感じて、また、否定してしまう。
どこまでも抜け出すことができない。
じゃあ、どうしたら抜け出すことができるか?
それは高くなったハードルを下げるしかない。ハードルは悪い人を見つけては、この人のこんな所が悪い、あんな所が悪いと否定することによって高くなった。じゃあ、あなたはどうなんだとなった時に、自分で自分のことをダメ人間のように感じて苦しむ。
このハードルはどうしたら下がるか?
それは一つでもいい自分のできることをやってみること。やってみたら、その一つさえも十分にできない自分であることがよく分かる。
ここで大事なことは、できないときに自分に対して言い訳をしないこと。言い訳をすると本当は自分はできる人間なんだという所に立って、また、他人を否定し始めるから。
そして、できないときに、だから、自分はダメなんだと自分を否定しないこと。今の自分はこんなものだということを知る。
それが高くなったハードルを下げること。
他人を否定するのは簡単。でも、じゃあ、自分はできるのかと言われたら出来てないものが自分。
だからこそ、他人に要求するのではなく、一つでも、自分がやってみる。
それが鬼から抜け出すために大事なことなんですね。
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