子供にとって親は絶対的な存在。
だから、親が子供を何かのことで叱ったならば、子供はこんな悪いことをしたから叱られたと思うのではなく、自分は悪い子だから叱られたのだと思ってしまう。
そして、何でも親の言うことを聞いていればいいんだと思ってしまう。
このように親は正しい、自分は間違っているという思考パターンが生まれた子供は、何でも親の言うことを聞くいい子になる。
だから、親は自分の子育ては上手くいっていると勘違いする。
実はこのいい子こそ、落とし穴。
それは自分は悪い子だから、親の言うことを聞かなくてはならないと思っているだけ。
いつも自分の感情を抑えて、親の言うことに従っているのである。
それに対して、親が子供は自分の感情を犠牲にしていることに気づかず、何でも言うことを聞くからと言って、子供の感情を無視して過度な要求をすると、子供はやがて親の要求に応えることができなくなり、いい子の仮面が崩れる。
そうなると、中から“自分はどうせ悪い子だから“という顔を現れ、頑張ることができなくなったり、こんなことをしたらダメだよと言われても、どうせ自分はダメな人間だからと思って、悪いことを平気でやるようになる。
だから、親は子供が小さい時に叱った時は、その子供に対して、“ごめんね”と謝ってあげなくてはならない。
それは子供はやったことは悪いことではないという意味で謝るのではなく、こんな悪いことをしたからと言って、あなたは悪い子だと思わなくていいのですよという意味で謝る。
だから、何度も何度もあなたは悪くない、あなたは悪くないと言ってあげる。そうすることによって、子供に対して、自分は悪い子だという気持ちを無くしてあげる。
注意すると簡単に自分は悪い人間だと思ってしまうからこそ、あなたは悪くないと言ってあげることが大切なことなのですね。
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