思い通りにならない時ほど、相手のことを考える

相手が思い通りにならないと、苦しくなる。心の中は相手のことでいっぱいになり、今すぐにでも、思い通りにして、楽になろうと思ってしまう。
でも、考えてみたら、相手のことを真剣に考えるのは、思い通りにならない時ぐらい、相手が思い通りに動いてくれたならば、相手のことは忘れて自分の好きなことに没頭してゆく。
そういう意味では、思い通りにならない方が相手のことを考えずにはおれないということは、仏教的に、善い種まきをしている時、それが苦しくなるのは、もっと悪い結果になったらどうしようと考えてしまうから。
でも、思い通りにならない時しか相手のことを考えない自分だからこそ、思い通りにならない時にはいっぱいいっぱい考えたらいい。
そんな時に恐ろしいのは、考えることが苦しいから、相手との関係を切ってしまいたいと思うこと。
人間ってよっぽど思い通りに物事が進んで欲しいと思うようです。
いっぱい悩んで苦しんで、でも、その分だけ、相手のことを考えられる人間になるのかなと思いました。