媚びへつらう

こんにちは上田です。
いつも読んで頂きありがとうございます。
諂とは、媚び諂う心。相手から嫌われない為、責められたくない為に、自分の気持ちを曲げてへりくだり、ニコニコしたり、相手の顔色を見ながら行動すること。また、そうすることによって相手に信用させて自分の思いを通すこと。
このような人は幼少期に権力を振りかざして、気に入らない時には容赦なく否定して思いを通す、そんな親の元で育っている。子供にとって親は絶対的な存在。その親を否定したら生きてゆけない。だから、子供はそんな親の顔色を見ながら、親の機嫌を損ねないように接するようになる。また、その親が気分によって怒ったり、優しくなったりすると、子供はその親に気に入られる為に、積極的に媚びへつらうようになる。
その方が親から怒られなくていいし、自分の言うことも聞いてくれるから。
やがて、親だけでなく、どんな相手に対しても自分の思いを通す為にご機嫌をとるようになる。
でも、そうやって媚びへつらって、自分の思いを通している人は、心の中では、こうやれば相手は自分の言うことを聞いてくれるだろうという計算が働いており、相手を馬鹿にしている。
心の中では今はこの人は権力があるから、仕方なく怒らせないようにペコペコしているが、俺が権力を手に入れたら、もうこいつの下で従うなんて、真っ平ゴメンだ。それまでの辛抱だと思っている。
また、このような人は自分の気持ちを我慢してペコペコして相手に嫌われないように振る舞っていたら、相手は自分の健気な気持ちに感謝して、やがて自分の為に動いてくれると思っている。
しかし、実際はどんなに相手の為に動いても、相手は自分のことを馬鹿にしてくるだけで、自分の努力に感謝して、この人の為に何かしてあげたいと思うことはない。
何故なら、媚びへつらう人はどんなに相手の為に頑張って動いたとしても、心の中では相手のことを馬鹿にしているので、それが何となく相手に伝わり、相手は自分の努力には裏があると思って、何となく感謝が出来ないからです。
また、媚びへつらう人は、人と接する時に、いつも本心を隠し、必要以上にペコペコして相手と接する。もちろん、そうされることによって、喜ぶ人もいるが、それは相手のことを人ではなく、物として見ているのであって、人間として付き合いたいと思っている人にとって、余りにもペコペコされると、この人は自分を恐れて、こんなことをしているのではないかと思って、気持ち悪くなる。
そして、媚びへつらう人は、相手から責められそうな時は、必要以上にペコペコして何でも言うことを聞くが、一度この人が自分を責めてこないと分かると途端に横柄になって、上から目線でものを言うようになる。その姿も相手に不信感を与え、信用してもらえない。
これが媚びへつらう心、諂です。

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