よく馬鹿にされたくないという人がいるが、そういう人はなぜ馬鹿にされたくないと言えば、他人を馬鹿にしているから。
では、他人を馬鹿にするとはどういうことなのか?
それは他人の存在を小さく見て、その人の存在を無視すること。私たちは他人に振り回されることなく、自由に振る舞いたいと思うから、他人の存在を無視する。これが馬鹿にすること。多くの場合、こういう人に限って、他人の目を気にして、他人から悪く思われないように気を遣う。気を遣うから、他人と一緒にいると安心できない。それで一人になりたいと思うし、まわりの人が自分に気を遣ってくれたらいいと思う。
他人に気を遣う人ほど、他人に振り回されることなく、自由になりたいと思う。だから、結果的に自由に振る舞う為に他人の存在を無視する。これが他人を馬鹿にすることになる。そして、自分が他人を馬鹿にした分だけ、他人から馬鹿にされると、まるで自分がいなくてもいいように感じて、寂しくなり、自分はここに存在しているということを主張したくて、怒りを起こしたり、強く言ったりする。結局、馬鹿にされたと感じて腹を立てるのは、自分が他人を馬鹿にしているからなのだが、当の本人は自分のやりたいことをやって何が悪いと思っているから、自分が他人を馬鹿にしていることには気付かない。それどころか、自分はこんなにも他人に気を遣っているのにとさえ、思っている。
だから、他人を馬鹿にすることはやまらないし、自分が馬鹿にした分だけ、まわりの人が自分の存在を少しでも無視したり、軽く見るようなことしただけで、怒りを起こし腹を立てる。
自由に振る舞いたいという心。それが馬鹿にする根源なのですね。
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