墓参りの意義

仏教では、墓参りとは、亡くなった人の為に行くのではなく、生きている私たちの為に行くものだと教えられます。人は、必ず死ぬ。どんなに生きている時は栄耀栄華を極めたとしても、死んでしまったならば、ひとつまみの白骨しか残りません。そのお骨が収まった所に私が参ることで、自分もやがて死ぬのだなということを念ずるご縁にさせて頂く。私たちは日頃自分が死ぬなんて、考えていません。今日が終われば、明日が来て、それがいつまでも続いてゆく。そう思って毎日を過ごしています。でも、どんな人にも必ず死というものはやってくる。そう、今日が終われば、そのまま死が待っているかも知れないのです。どんな人にも必ずやってくる死。その死について、一年に一回でも真面目に考えるご縁にさせて頂くのが、墓参りなのです。だから、墓参りをすることで、自分の死について真面目に考え、残された時間、何をしたら悔いのない人生となるか、を考えるきっかけとさせて頂くのが墓参りなのです。

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