自分の正義に従わせようとしている人

正しいことには従わなければならないと思っている人ほど、自分の信じる正義に自分も他人も従わせようとする。
だから、思い通りにならない人がいると、その人の悪いところが気になって、その人を責めずにはおれない。
それは表面上はあなたにはこんな悪いところがあるから直して欲しいと言っているのだが、実際は悪いところを直して欲しい訳ではなく、その人に自分の思い通りに動いて欲しいだけ。
だから、その人を責めるのは、思い通りに動いて欲しいだけ。
その人は責めれば相手は自分の間違いを認め、言うことを聞いてくれると思っている。
そう思うのは、自分自身正義に従っているから。正しいことには自分の感情を犠牲にしても、従うから、相手も正しいことに従うと思っている。
そこで相手の悪いところを責めて、自分は如何に間違っているか認めさせようとする。
でも、自分の信じる正義と相手の信じる正義が違うから、どんなに責めても相手は自分の間違いを認めない。
そうすると、自分の信じる正義を否定されたように感じて腹を立てる。つまり、正義を信じない人には、力をもって言うことを聞かせようとする。
正義にこだわる人は、人は、自分が悪かったと認めたならば言うことを聞く人だと思っている人であり、言うことを聞かない相手には馬鹿にされたと感じて怒りを起こして相手を責める人でもある。

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