素直に頭を下げる勇気があれば

人は自分の為には他人は動いてくれないと思っているのに、他人の為となると、この人が可哀想ではないかと言って、他人を責めてでも動かそうとする。
でも、責められた相手からしてみれば、確かにこの人は可哀想かも知れないが、どうして、それをあなたから言われないといけないんだと思って嫌な気持ちになる。
人間とは、自分の思い通りに相手に動いて欲しいと思っている。それが自分の為だと動いてもらうのは悪いけど、正義の為となると、動いて当然だと思ってしまう。
でも、正義によって他人を動かせると思っている人は、自らの正義によって自分の感情とは関係なく動かされる人でもある。
正義の為なら、感情を否定しても、動かないといけないと思っている分だけ、他人の感情を無視して、他人を動かせると思ってしまう。
でも、人は正義で動くものではなく、感情で動く。どんなに正しいことであったとしても、相手が自分のことを考えてくれていないと動きたくないもの。
人を動かす時は、正義を押し付けるのではなく、相手の心を動かす。
その時、相手に対して素直に頭を下げる勇気があれば、相手を責めるのではなく、お願いすることができるのに。
確かに頭を下げるのには勇気が必要。でも、下げてしまえば、上下にとらわれることなく、相手と接することができるようになる。
人に動いて欲しいと思ったら、命令するのではなく、頭を下げてお願いすることが大事なんですね。

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