禅定とはどんな心の境地だろうか。
禅定とは、限りなく穏やかな心の境地。現実でどんなことが起きたとしても、それによって心が乱れることのない世界。
また、どんなに苦しいことがあったとしても、それを苦しみだとは感じることはなく、淡々と過ごしてゆくことができる世界。
この境地に到達したならば、どこに行っても心が動くことはない。心が動くから人は苦しんだり落ち込んだりすることが起きる。
楽しい所に行くと、そこにいつまでも執着して止まっていたいと思う。だから、そこから離れると苦しいし、楽しい時間を過ごした分だけ、何もない毎日がつまらなく苦しいものになる。
禅定という穏やかな境地になったならば、たとえどこに行っても、それによって心を動かされることはない。心が喜ぶことがないから、落ち込むこともない。
ただすべてのものは流れてゆく世界。毎日が何が起きても変わることのない穏やか心、安らかな心でおれる心の境地。
この心の境地こそ、すべての人が求める絶対の幸福。
この境地に到達する為に私たちは生まれてきたのであり、生きている。
この心の境地に到達したならば、死を目の前にしても、穏やかに迎えることができる。それが禅定の世界なのです。
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