よく自分は子供のことを考えて頑張ってきたのだから、自分の子育ては間違っていないという人がいる。
でも、そうやって自分は間違っていないという人ほど、子供が、自分が小さかったとき苦しかった、と訴えても、それは自分は悪くないとはねつけて、謝ろうとはしない。それどころか、そのように考える子供が悪いんだと子供のことを口には出さなくても、心の中で否定している。
自分がどんなに子育てに頑張ってきたからと言って、自分の子育てが正しい訳ではない。また、子供のことを色々と考えてきたからと言って、子育てが悪くない訳でもない。
真実から言ったならば、正しい子育てなんて、できる訳はない。だって、自分が働いている間も子供は寂しい思いをしているのですよ。
それは働いている間なんだから、仕事を休むことはできないのだから、悪くないと言うかも知れないが、それでも、自分が働いている間に子供は寂しい思いをしてきたことは紛れもない事実。それを自分は悪くないとしてしまったならば、子供は寂しいと思うこと自体悪いことなんだと思ってしまう。
真実から言ったならば、正しい子育てなんてできない。たとえ色んな言い訳はあるかも知れないが、子供の感情を犠牲にしない子育てなんて不可能。
だから、自分は悪くないのだと開き直るのではなく、“ごめんね”と謝ってゆく。
自分なりに一生懸命頑張ってきたことは子供も分かっていること。だから、できないことを責めている訳ではない。ただ自分が傷ついたこと、寂しかったことを分かってもらいたいだけ。
その時、親として、子供の感情を受け止めて“ごめんね”と謝ってあげる。ただそれだけでいい。できないことはできなかったことなのだから、それを過去に戻ってやり直すことはできない。
でも、子供として、親に対して自分の気持ちを受け止めてもらいたいだけ。だから、謝る。そんな正しい子育てなんてできる人なんていない。だからこそ、出来なかったことを素直に謝る。そうすることによって子供の心も救われる。
それは自分は正しいと思っている間はできないことなのですね。
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