欲に流れると大事なものをほったらかしにしてしまう

先日、家族で旅行した時に、他の家族がパズルで遊んでいる横で、スマホゲームに夢中になっているお父さんを見た。
そこにいる子供たちは私に対して、こんなパズルもできたよと話しかけてきて、きっとこの子たちは自分のことを認めてもらいたいんだなと思った。
欲は恐ろしい。
欲に流れると大事なものが見えなくなる。子供は親にとって大事な筈なのに、子供と一緒に過ごす時間も欲に流れて子供のことはほったらかしにしてしまう。
子供は一人で遊んでいても、親にはそばにいて見てもらいたいもの。そして、自分が頑張って何かを作ったら、真っ先に親に見てもらいたいもの。
でも、自分の親がそばにいるのに、その親に対して声をかけずに、他の人に声をかけるということは、よほど、このパパさんは家で、子供が声をかけた時でも、手を止めて、子供の方を見てあげなかったんだなと感じます。
子供というのは、親が構ってくれるとなると、うるさいくらいに構って構ってとなるのに、この親は自分のことばかりで、私の方を見てくれないとなると、全く声をかけなくなる。
でも、自分のことを認めて欲しいという心は満たされないから、他の人に求めてゆく。そして、子供は自分のことを大事な存在だと思えなくなり、少しでも認めてもらうために自分を安く売るようになる。
子供は親にとって大事な筈なのに、欲に流れると大事なものをほったらかしにして、大事なものが見えないうちに傷ついてゆく。
それはこの親自身も自分の親からそう扱われたのかも知れない。だから、自分の子供も大事にすることができず、ほったらかしにしてしまう。
大事なものを大事にすることは難しい。
その為には、まず、欲から離れないといけない。時間があったら、欲を満たすことしか考えないうちは、大事なものも大事にできない。そして、大事なものが傷ついていることにも気づかない。
だから、失っても、自分が悪かったと思えず、自分は今まで家族のために頑張ってきたのにと思ってしまう。
でも、因果の道理は厳粛に自分の蒔いた種まきに応じた運命を生み出してゆく。
大事なものは大事にしなければ、歳を取って自分に何も無くなる。たとえそばにあったとしても、自分のものにはならないのですね。
恐ろしいことです。

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