我執11

は、無常観が深まる為には具体的に、どんなことを実践してゆけばいいのか。その為には、仏教ではチリを払わん。垢を除かんと教えられています。

まず、チリを払わんとはどういう意味か。チリとはホコリ。だから、チリを払わんとは、ホコリがたまらないように、いつも掃除に励みなさいということ。

そうやって、掃除をしてゆくと、ホコリとは使っているものには溜まらず、使ってないもの。心にかかってないものに溜まっていることが分かってきます。

だから、使わないものは使うように心がけ、それでも使わないものは捨ててゆくようになります。つまり、チリを払わんとは整理をしてゆくことであるし、勿体なくて捨てられないものは、面倒臭がらずに使ってゆこうと思うようになります。

私の例で言わせてもらいますと以前は、使うのが勿体なくて使わないものが家の中に一杯ありました。例えば、食器でも服でも高いものはいつか使うときの為に取って置いて、いつも使うものは安物ばかり。そうやって、いつか使うと思って、取って置くだけで、いつまでも使わない。結局、せっかく買っても使わなければ、誰の為に買ったのか分かりません。チリを払わんとは、使わずに取って置くだけだったものを使ってゆく。

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