我執12

それはなぜか?それは人生には限りがあるからです。

私たちは、人生に限りがあると思っていないから、今、使ってないものも、いつか使うと思って取っておこうとします。

でも、今、使わないものは、これからも使わないものなのです。なぜ使わないのか。それは今、使ってないものを使わなくても現実は回っているからです。

今まで使わなかったものを使おうとしたら、今まで使っていたものが使わなくなる。使わないものを使うというのは、何か現実が変わらなかったら使いません。

例えば、体型が変わって着れなくなった服を取ってあるのは、痩せたら着ようと思っているからです。でも、痩せたら着ようと思っている服をいつまでも着れないのは、痩せたら着ようと言いながら、いつまでも痩せる為の努力をしていないからです。つまり、体型が変わって着れなくなった服を捨てるのは、痩せる為の努力をしていないという現実を受け入れる為に捨てるのです。捨てなければ、現実を受け入れることはできません。

自分は痩せる為の努力をしていないのに、いつか痩せるのではないかと思っている。その甘い考えを断ち切る為に、着れなくなった服を捨てるのです。つまり、捨てることは体型が変わってしまったという現実を受け入れる為の手段なのです。

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