我を通す

私たちは自分が正しいと思うことは、周りの人にとっても正しいことであり、自分の常識は世の中の人にとっても常識だと思っています。

だから、自分の常識に合わないことを他人がしていると、その人のことを否定し、自分の常識を押し付けようとするのです。

これを我を通すと言います。

このようなことは相手が自分に対して害を及ぼすことをしなかったとしても、自分の常識と合わないことを相手がしただけで、その相手を否定し、自分の常識を押し付けたくなります。 

それは自分の常識と合わない人を認めると自分が正しいと思っていることが実は自分が正しいと思っているだけで、世界の常識ではないのではないかと不安になるからです。

私たちは誰しも自分が正しいと思っていることは世の中の人も正しいと思っている筈だと思っています。しかし、それは自分が正しいと思っているだけの独りよがりの考えであり、自分と違った常識(我)を持っている人の常識を認めてしまうと、否定される考えなのです。

だから、誰しも自分の常識と違う考えを持っている人を認めることは出来ないし、自分の常識と合わない我を持っている人を徹底的に否定し、自分の考えを押し付けようとしてしまうのです。

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