慈悲とは

仏教で慈悲という心が教えられる。この心は相手の苦しみを取り除き、幸せにしてあげたいという心。温かい気持ちを常に相手に降り注いであげたいという心。
でも、頭では分かっているのに、この慈悲の心を起こすことは難しい。
では、どうしたら慈悲の心が起きるか?
それはまず自分の心を誰よりも自分自身が大切にしてあげること。自分の心が傷つかないように大切に扱ってあげること。
このようにすると、相手にも自分の気持ちを分かってもらいたいと思うようになる。
この時、相手の心を傷つけないようにして、自分の気持ちを伝えてゆく。自分の気持ちを正直に伝えて、相手が傷つくならば、自分の気持ちを伝えず、分かってくれるまで待つ。基本は自分の気持ちを伝えたいという所に立って、相手の気持ちを大事にしてゆく。自分の気持ちが大事だからこそ、相手にも大事に受け取ってもらいたいと思う。
多くの人は言いたいと思ったら、吐き出すように、自分の気持ちを言ってしまう。それは自分のことを大事だと思えないから。自分とは自分にとってかけがえのない存在。その自分を大事にしたいという思いでまず生きる。
そして、自分にやってきたものを物であれ、人であれ、大事にしてゆく。自分の気持ちを大事にするとは、欲に流れることとは違う。自分の気持ちを大事にしてゆく。自分を大事にしてゆくと、自分のことを大事な存在だと思えるようになる。
そうしたら、自分を大事にするように、自分のまわりの人も大事にしてゆく。もちろん、自分の願いを大事にしたいから。自分を大事にすると、どれだけ時間がかかっても、自分の望んでいる世界を作ってゆきたいと思うようになる。その為に思い通りにならないことを我慢するのではなく、待つようになる。常に温かいものをまわりの人に与えてゆきながら、相手が育ってゆくのを待つ。
このように自分の心もまわりの人の心も大事にしてゆくことで、慈悲の心が育ってゆくのです。

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