心が忙しい人は、いつも忙しい。頭の中にやるべきことがあって、それが早く終わらせて欲に流れたいと思っている。じゃあ、欲に流れたら流れたで、やっぱり暇じゃない。目の前の欲を満たすことに忙しく、まわりが思い通りに動いてくれないと腹が立つ。
結局、自分のやるべきことと欲で忙しく、心が暇になることはない。
心が忙しい人はいつも心の中をいっぱいにしておかないと気が済まない。それが一つのことでも、頭の中がいっぱいになって、今これをしなければならないから忙しいと思うようになる。
だから、子供から何か頼まれても、それくらい自分でできるでしょとやらせようとしたり、思い通りに動いてくれないと自分の時間が取られるような気がして腹が立つ。
心が忙しい人は、今自分がやるべきことがあるから忙しいんだと思っているが、それが終わってもやっぱり忙しいんだということに気付かなければならない。
そうしなければ、大事な人との時間も大事にすることなく、忙しい忙しいで時間が過ぎてゆき、最後孤独になってしまうから。
人生そんなに急がなければならないことなんてない。今やっていることもちょっと遅れたって問題のないことだって沢山ある。
欲を満たしている時間は何よりも暇な時間な筈なのに、心が忙しい人にとっては、その時間も忙しくて、相手の為に時間を気持ち良く割いてあげることができない。このことに気付かなければ、いつも自分のことで忙しくしている間に家族の心が離れてしまうことに気付かなければならない。
人は一人では寂しいもの。その寂しさを誤魔化す為に心を忙しくさせた筈なのに、今度は心が忙しいから、自分を孤独にさせてしまっている。
皮肉なものですね。
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