後悔と反省と違い

後悔と反省は違う。
後悔は過去にあったことにいつまでもとらわれ、あの時、あんなことをしなければ、こんなことにはならないかったのにと、悔やみ、自分を責める。
でも、どんなにあんなことをしなければと過ぎ去った過去を悔やんだとしても、過去に戻ってやり直すことはできない。
そして、過去を悔やむ人ほど、こんな過去があったから、もう取り返しがつかないと、自分の人生は、あんなことがあったから、もうダメなんだと諦めてしまう。
確かに過去にあんなことがなければ、今はもっとマシな人生だったかも知れない。でも、どんなに過去を悔やんだとしても、過去を変えることもできないし、それによって生み出された現在も変わらない。
大事なのは、理想の通りの人生を生きることではなく、今という現実をどうしたら少しでもよくすることができるか。
どんなに取り返しのつかない失敗をしたとしても、それで自分の人生が終わった訳ではない。これからも自分の人生は続くし、生きてゆかなければならない。
それは思い描いていた当たり前の人生と比べて程遠いものかも知れない。他の人と比べて惨めな人生かも知れない。でも、一番自分の人生を不幸にしているのは、自分の心。
私の心が自分の人生を決める。
だから、心の受け止め方次第で、不幸な人生にもなれば、幸せな人生にもなる。
過去にとらわれて、あんなことがなければ、こんな今にならなかったと思えば、これからの人生は苦しみにもなるし、終わったことはもうどうにもならないと思って前向き生きてゆこうと思えば、これからの人生が案外明るいものにもなる。
人生にとって大事なことは思い描いた理想の人生を生きることではなく、どうにもならない今の現実を受け入れて、これから先を今よりも良い未来に変える為に前向きに生きてゆくこと。
その為にするものが反省。反省とは未来を変える為にするもの。過去に戻ってやり直すことはできないからこそ、今という現実を受け入れ、ここから生きてゆくしかないと、変えられない過去への執着を断ち切り、未来をちゃんと見る。そして、今までの生き方の何が悪かったのかを反省し、タネを蒔いてゆく。これが反省。
後悔している間は自分を責めることしかしない。ちゃんと反省をしてこそ、今よりも良い未来へと変わる。
どんな人生も反省ができれば、幸せな人生へと変えることができるのですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました