寂しさを誤魔化すために欲に流れ、欲を満たすことばかり考えているから、寂しさに気づかない

子育てをしていて思うことだが、子供が親のことを必要として関わってくれる時は子供が小さい今しかないんだなと思います。
でも、子供が自分のことを必要として関わってきても、親は自分のことで忙しく子供の存在鬱陶しく感じてしまう。だから、子供が関わってきても、不機嫌になって、うるさくしないでと遠ざけてしまう。
そのようにされた子供はそれでも親に関わりたいと思って近づいてくる。でも、それを鬱陶しく感じて、また、遠ざけてしまう。
親ってものは、まことに身勝手なもので、自分が寂しい時は子供の方に近づいてゆくのに、子供が必要としている時には、大人しくしてくれたらと思って相手にしない。
そうやって、親自身自分のことで忙しくしている間に、いつの間にか子供は親を必要としなくなる。
それを親は子供は親離れしたんだと思って、やっと自分のことができると思って喜ぶが、子供はそのまま親のことを必要としないまま、当然のように大人になったら親元から離れてゆく。
考えてみたら、子供がいる時もいない時も、自分はいつも自分のことで忙しく落ち着くのは一人になった時。これでは、何の為に家族を作ったのか、人生がまるで孤独になる為に生きてきたようになってしまう。
それで一人の方が楽だと思って、一人でいても寂しくないのは、いつも欲を満たすことばかり考えて、自分の心を見つめることがなかったから。
人間誰しも寂しい心を抱えている。いや、子供の時はみんな寂しかったはずだ。それが大人になったから寂しくなくなった訳ではなくて、寂しい気持ちを欲で誤魔化しているうちに、寂しい気持ちが見えなくなっただけ。
本当はいつも寂しい気持ちを誤魔化す為に欲に走っているから、いつも欲を満たすことばかり考えているのに、欲のことばかり考えている時は寂しさを感じないから、自分が寂しいんだということも気づかない。
そうやって、唯一寂しい気持ちを癒やしてくれる子供との時間を欲を満たすことばかり考えて、一人になろうとしてしまう。
そして、自分のことを優先して子供が来ても、鬱陶しく感じて遠ざけている間に子供は自分から離れて一人で欲に流れるようになる。
人生とは、如何にこの寂しさを癒してゆくか、その為にあるのに、多くの人は自分の中にあるどうしようもない寂しさに気付くことなく、一生を終えてゆく。
本当は寂しいのに、その寂しさに気付かないから、大切な一生を無駄に過ごしてしまうのですね。

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