失っているものに執着すると残っているものも失われてゆく

私たちが我をつけて執着しているものは、自覚はないが、これが自分だと思っているもの。
執着するとは、使わないのに捨てられず、まだ使うからと言って、取ってあるもの。
現実には変わってしまったのに、変わってしまった現実が認められず、いつか失われてしまった現実がやってくるのではないかと思って、その時に必要なものを取ってある。
物を整理するのは、どんなに失われた現実に執着したとしても、その現実はやって来ないことを認めるため。
なぜ現実を認めなければならないのか。
それは変わってしまった現実を受け入れなければ、前に進むことができないから。
物を整理できない人というのは、現実が変わってしまったということを受け入れようとはしない人。その人はいつまでももう戻らない過去に執着する。
前に進むとは、失われた現実にいつまでもしがみついても意味がないと明らかに見て、今、自分に残っているものを大切にしてゆくこと。現実を受け入れなければ、今、自分に残っているものさえも失われてゆく。そして、最後には孤独しか残らない。孤独にならない為にも、整理して現実を受け入れてゆかなければならないのですね。

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