劣等感

劣等感はなぜ起きるのか。劣等感とは自分の中で嫌な部分が見えると、自分にはこんな悪い所があるからダメなんだと思う心。劣等感が起きるのは、自分が上に立つ為に他人を否定するから。その時、この人はこんな悪い所があるからダメなんだと否定する。なぜ他人を下げるのか。それは他人を下げることによって自分が上になれるから。私たちは自分よりも下の人を見ると安心する。それは自分が上に立つことによって自分には価値のあるのだと思える。なぜそれほど価値にとらわれるのか。それは価値のある人は大事にされ、見捨てられないと思えるから。自分はまわりの人から相手にされてないと思う人ほど価値にとらわれる。価値があれば、自分はみんなから大事にされると思っている。だから、みんなから大事にされたいから、みんなから認めてもらいたいから、他人よりも上に立とうとする。そうやって、他人の上に立つことによって、その時は自分は価値があるんだと思えるようになって安心する。でも、上に立ったからと言って、みんなから認めてもらえる訳ではない。だから、みんなから相手にされないのではないかと不安になり、その不安から自分が上に立とうとする。結局、劣等感が生まれるのは、自分は見捨てられるのではないかという不安から、自分は相手にされていないのではないかという不安から。この不安から自分よりも下の人を作ろうとする。自分のまわりの人を見て、ダメな所を探そうとする。そして、ダメな所を探して、こんなダメな所があるから、この人はダメなんだと安心する。そして、他人を下げることによって、世界から自分のダメな所を否定されているように感じる。結局、他人に向けられた感情が自分の元へと返ってくる。劣等感は自分が上に立ちたいという思いから、その思いが跳ね返って、自分の嫌な所が気になり、こんなダメな所があるから、自分はダメなんだと思ってしまう。他人を否定したら、自分も否定されるのですね。

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