仏教ってつまる所、自分を知る教えなんだと思います。
私たちは自分が見えてない時は、何でもできる所に立って、他人を見下し、他人の悪い所があったら、こんな所もできないのかと、その相手を責める。
でも、自分が知らされてくると、自分って今まで他人のことをあれこれ言っていたけど、偉そうによくもそんな酷いことが言えたものだと、とても他人の批判なんて言えなくなる。
他人の批判が言えるのは、自分が正しい所に立っているからであって、自分の間違いが知らされると、他人の批判なんて、とても言えない自分なんだとまざまざと知らされる。
では、自分の姿が知らされるとは、どういうことか?
それは仏様と比べて自分はどうかと比較すること。
仏様と比べたならば、出来ている人なんていない。でも、仏様のお姿こそ、善だからこそ、仏様を基準として、自分を比較して、自分は善なんてないなあと見せつけられる。
どんなに悪い人間であっても、自分もいっぱい出来ていない所があるから、否定できない。
それが仏様を念ずる人の姿なんだと思いました。
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