邪欲の自信

邪欲とは自分に自信のない人が自信をつける為に起こすもの。

それは相手を下げることによって自分を上げる。

相手を価値のないものと見ることによって、自分は価値のある人間なんだと思う心。

相手の悪い所があったならば、この人はこんな悪い所があるから、ダメなんだと他人を否定する。

そうやって他人を否定することによって、自分は正しい所に立つ。

でも、そうやって他人を否定することによって、得た自信は本当の自信ではない。

できる所に立っていることで得た自信は、自分の思い通りに物事が進んでいないと続かない。

だから、ちょっと思い通りにならないことにぶつかるだけで、自分の自信が揺らぐ。

だから、自信を保つ為に、誰かを否定し続けなければならない。

でも、そうやって他人を否定した報いで、常に自分は否定されているように感じる。

だから、否定されたくない一心で頑張り続けなければならない。

結局、他人を否定すれば、自分を否定しているのと同じ。それが分からないから簡単に他人を責めることができる。

しかし、自信がない人ほど、簡単に得られる邪欲の自信にすがる。

それによって自分を追い詰める。

しかも、苦しんでいながら、その苦しみを他人のせいにしてぶつけるので、苦しんでいる自覚のないまま、苦しみ続ける。

これが邪欲の世界なのですね。

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