今がつらい人

よく生きることがつらいという人がいるが、その人がつらいからと言って、今よりも楽な環境に行ったとしても、そのつらさは軽くなるどころか、もっとつらくなる。それは自分の思い通りになった分だけ、今まで我慢できていた思い通りにならないことが、よりつらく感じられるからだ。じゃあ、このように今が苦しいという人にどうしたらいいのか?
それはこの人は今がつらいから楽な環境を求めているだけで、それで楽になったら、なったで、今よりも苦しくなることが嫌なのである。
それは楽をすることが問題ではなく、その楽な環境にいることが、その人にとって癒やしになっていないことが問題なのである。
癒やしがあれば、苦しい環境も自分の心を成長させるご縁だと思って頑張れる。しかし、癒やしがない人はどんなに楽な環境でぬくぬくと欲に流れたとしても、心の傷は癒されることはない。でも、楽な環境は傷つくことがないので、そこにいたいと思って、どんどんとそこに嵌まってゆく。
人間にとって必要なのは、癒やし。癒しとは、マイナスの発言をしても、その気持ちを分かる分かると受け止めてくれる人のこと。自分の気持ちを受け止めてもらえたならば、今よりも苦しい環境でも、その環境で頑張ってゆこうと思える。今がつらいという人は、自分の気持ちを分かってくれる人がいないからつらいのです。だから、自分の奥底に封じ込めた感情を分かってもらうこと。それがどんなに後ろ向きなマイナスな言葉だとしても、それを出して受け止めてもらう。それが大事なことなのですね。

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