五眼4

しかし、どんなに自分の都合の良いように現実を歪めて見たとしても、現実そのものが変わる訳ではありません。だから、やがて無常が現実を変えてしまうと、今まで変わることなんてないんだと執着していた分だけ、苦しまなければならないのです。
慧眼とは、どんなにこれは自分のものだと執着しても、やがて無常がやって来て自分から離れてゆかなければならない時があるという真実が知らされる事です。それは私たちにとって苦しい真実ですが、同時に今まで人や物に対して、思い通りにしたいと思って、起こして来た執着が取り除かれ、心が軽くなってゆく事なのです。
そして、慧眼によって執着が取り除かれると、物事を自分の都合の良いように歪めて見る事が無くなり、ありのままに世界を見る事が出来るようになるのです。

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