五眼3

しかし、私たちには、様々なとらわれがあり、どんなに宿命を知る事ができたとしても、この人はこういう人なんだという先入観が入って、その人を正しく見る事ができません。だから、相手を正しく知る為には、計らいやとらわれ、執着を捨てた曇りなき眼で相手を見る事が出来なければなりません。それが次の慧眼です。この慧眼とは、人間はやがて死んでゆかなければならない事を知り、どんなに人や物に執着しても意味がないことを知る事です。私たちは身の回りの色々なものに我をつけて執着しますが、執着すればするほど、別れは苦しくなります。だから、私たちは無常を否定し、自分にとって都合の良いように物事を見ようとするのです。

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