他人を責めると不安になる。それは他人を責めることで、自分も責められているように感じるから。責めるとは、存在の否定。このまま存在していてはいけないと思う。だから、存在する為には悪い所を無くさないといけないと思う。でも、どんなに直そうとしても、そんなに簡単に自分の悪い所なんて直る訳ではない。
そうなると、悪い所が直せない自分は存在自体、悪いものなんだと思うようになる。
こうなると、自分なんかいなくなった方がいいと思う。他人に迷惑をかける自分なんかいなくなった方がみんなの為だと思う。でも、自分の存在を否定しても、自分が消える訳ではないから、何で自分だけこんなにも否定されないといけないんだと思って、他人を否定するようになる。そして、相手からこんなところが悪いぞと注意されても、どうせ自分は悪い人間だからと思って直そうとはしない。人はここが悪いからと言ったら直してくれる訳ではない。自分は悪い人間じゃあないと思うから、直そうとする。それが一旦、自分は悪い人間なんだとなってしまうと、悪い人間だから、悪いことをして何が悪いとなって直そうとはしない。他人は注意して伸ばすのではなく、まず誉めなければ、直そうともしないのである。
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