なぜ欲から離れないといけないのか?

懈怠とは何か?
懈怠とは、時間があったら、少しでも欲に流れたいという心。みんな欲に流れることが楽しみであり、その為にお金持ちになりたって自由な時間が欲しいと思っている。
でも、仏教では少しでも時間があったら欲に流れたいという心を懈怠と言われ、欲から離れなければならないと教えられる。
では、なぜ欲から離れなければならないのか?
それは欲に流れると、もっと欲に流れていたいと思うようになり、やらなければならないことが面倒臭くなり、少しでも早く終わらせたいと思うようになります。
だから、思い通りに物事が進んで欲しいと思うようになり、思い通りにならないことが起きて、時間がとられると、早く終わって欲しいのに、何でこんなことをしなければならないのかと思って、怒りを起こし、相手を心の中で責めるようになります。
それは、罪悪であり、思い通りにならなくて、他人を責めると今度は他人に迷惑をかけると責められるように感じて、相手に対して必要以上に気を遣うようになる。気を遣うから、ますますやらなければならないことが嫌になり、思い通りに物事が済んで早く欲に流れたいと思うようになる。
そうすると、思い通りにならないことがますます腹が立ち、口では言わなくても、心の中で相手を八つ裂きにする。
しかし、それは唯識で跳ね返り、自分を不安にさせ、不安を誤魔化すために欲に走るようになる。
そうやって、どんどん欲に耽り、思い通りにならないことが許せなくなり、罪悪を犯してゆく。
そして、苦しみのスパイラルを繰り返し、苦しみの底に堕ちてゆく。
だから、欲から離れてゆかなければならないのです。

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