弥陀初会の聖衆は

弥陀初会の聖衆は 算数のおよぶことぞなき 浄土をねがわん人はみな 広大会を帰命せよ
阿弥陀仏の救いに預かり、阿弥陀仏の光明にいつも照らされる身となったものは、数えることができないほどたくさんおられる。それは阿弥陀仏がどんな人も救うと誓われているからだ。
では、なぜそんなにたくさんの人が救われているのが分かるかと言えば、それは阿弥陀仏に救われると広大会に出ることができるからだ。
この広大会とは、広くて大きな世界。その世界に救われた人はみんな同じ所に生まれることができる。これはどういうことか?
同じ所に生まれることができるというのは、同じ心になるということ。同じ心になると、過去の人たちが書き残されたお言葉を通して、この方はこのような御心だったんだということが知らされる。そして、この方もこんな気持ちでがんばっておられたのだから、私も一人じゃない。この方と同じ道を進んでゆこうと思うようになる。
だから、阿弥陀仏に救われた人は一人で道を進んでいるのではない、多くの人と一緒に同じ道を進んでいるのだと思って進むことができる。だから、心強い。進まずにはおれない。世界では多くの人が集まり、仲良くしている人がいるが、みんな迷っている人たちばかりだ。だから、一緒に集まっていても、みんな心の底は孤独を抱えている。孤独な道を進んでいる。そんな中、この親鸞は多くの救われた方々と同じ道を進んでいくことができるようになったんだ。これはなんと幸せなことなのか。こんな広大会に生まれさせて下さった阿弥陀仏に心から頭を下げて帰命せずにはおれないのだ。

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