よく人生は我慢だという人がいる。
でも、仏教から言ったならば、我慢は良くない。
なぜなら我慢するとは、自分の中から吹き上がった感情を抑えて、閉じ込めておくから。
そうやって、閉じこめられた感情は吹き上がることなく、いつまでも心の中にくすぶり、心を苦しめる。
やがて、吹き上がった時には、ぶつけやすい人に自分の溜まった感情をぶつける。
その多くは指摘。
あなたのこういう所が悪いから直して欲しいと言って注意する。
でも、注意しても、それはただ自分の溜まった感情をぶつけたいだけだから、相手が注意された所を直しても、また新たな所を見つけては注意する。
そうやって、相手が注意した所を直しても、満足することなく、注意し、直さなかったら直さなかったで、自分の言ったことを無視されたと感じて、傷つき腹を立てる。
そうやって、他人に指摘するから、自分の中に鬼ができて、いつも自分のことを責めているように感じて、人の中にいると苦しくなる。
だから、独りになるし、人と一緒にいる時は怒りをぶつけるようになる。
そして、自分の中にできた鬼はいつも自分におかしな所はないか探し監視しているので、その人は、いつも自分の感情を我慢して、抑えつけなければならない。
そうやって、我慢することで、また、他人を責める。
責めることで我慢する。
このようにして、負の連鎖がいつまでも続く。
我慢するのではなく、自分の気持ちを分かってくれる人に伝える。それが大事なことなのですね。
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