自分を傷つける人

感情が傷ついている人は、なぜ傷ついているのだろうか？

誰かがその人の存在を否定して、傷ついている訳ではない。傷つけているのは結局のところ自分。自分がこんな自分ではダメだと思って傷つけている。

自分を傷つけている人ほど、自分にも他人にも理想が高い。自分は本当は平凡な人間ではなく、凄い人なんだと思っている。

でも、現実にはその高い理想の為に何もできていない。何かをしようと思っても、自分の中にある理想の自分が現実の自分を否定してくる。

これが理想だという思いが強ければ強いほど、現実にはその理想の通りできていないことが惨めになり、自分を否定してしまう。

自分を傷つける人は、その流れを自分の手で止めることはできない。

それはまるで自分を傷つけることによって自分を感じようとしているかのようだからだ。

この流れを止めることができるのは、そんな自分の中では認めることができないような現実の自分をそのまま受け止めてくれる存在が必要。

理想の自分から見れば、とても受け入れることができないような現実だけど、それはそれでいいんじゃないかと認めてくれる人。

その人が諦めることなく、その人に寄り添ってくれることによって、その人の心は救われるのではないかと思いました。