自分を不安にさせるものは自分の心の中にいる

幸せって何だろう。幸せって安心して満ち足りた心の状態。
ては、この幸せとはどうしたら得られるであろうか?
まず安心とは、何者も否定されることのない心の状態。私たちは誰かから責められたり、否定されるから不安になるのだと思っているが、私の心を脅かすものは、私以外にはいない。
どんなに他人が私を否定してきても、それによって、自分が自分のことを否定しなければ苦しむことはない。
結局、私たちは誰しも心の中に鬼がいて、それが私を責めるから、安心できない。
この鬼はいつも他人から責められないように自分を責めている。だから、私たちは鬼から責められないように他人に気を遣い。他人がいなくても心の中に鬼がいるから安心できない。
安心とは、心の中の鬼が私を否定しなくなること。その為には、自分のまわりにいる許せない人を許してゆく。許せない人とは、その人が悪いことをするから許せない訳ではなくて、その人を言動を通して、自分にとって都合の悪い感情が吹き上がるから許せない。
つまり、許せないのは、他人ではなく、自分にとって都合の悪い感情。だから、許すのは、他人ではなく、自分にも都合の悪い感情があること。
私たちは生まれたときは感情のままに行動しているのに、親から否定されている間に、いつしか感情を抑え込んで、理性だけで生きてゆくようになった。
理性とは決められたことに従う心。でも、人間にはどうしても、こんな時にはこうしなければならないと分かっていてもどうにもならない感情がある。その感情を決められたことに従えないから、頭ごなしに否定するのではなく、感情を否定することなく、感情を守りながら、決められたことにも従うようにしてゆく。
自分の感情を自分が守ってあげることによって、自分の中にあった鬼が消えてゆく。
これが安心。それは自分の中に自分を不安にさせるものが無くなったことによる安心だから。
この安心は何者にも崩されることのない安心。
自分を不安にさせるものは心の中にあるからこそ、その原因を取り除けば、他人によって私が苦しむこともなくなるのです。

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