縁によって感情が吹き上がる

いたずらに過ぐる月日は多けれど法を求むる時ぞ少なき

時間は何もしないうちにどんどんと過ぎてゆく。人生は短い。まだある、まだあると思っている間にいつの間にか五年十年と過ぎてゆく。では、人生を大事にするとはどういうことか。それは自分の心を大事にして、自分の心を育ててゆくことだと思います。自分の心とは普段は表に現れることなく、心の奥に隠れている。それが現実に思い通りにならないことが起きた時に湧き上がる。誰しも自分の感情が崩れるのは見たくない。だから、感情が吹き上がらないように、次から次へとやるべきことを埋めて、自分の心を隠してしまう。だから、思い通りにならないことにぶつからない限り、私たちは自分の心に気付くことはない。多くの場合、私たちの感情は長い間、ほったらかしにされた結果、悲しみが溜まっている。それが思い通りにならない時に吹き上がる。だから、悲しみが吹き上がったからと言って、悲しいことがあった訳ではない。長い間、悲しい思いにさせてきた感情が吹き上がっただけ。その思いに気づいてあげることが何よりも大切なことなのですね。

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