真理とは

真理を体得するとは、頭の理解を越えた体験。それは体を通して真理が知らされること。それまでは頭で教えを理解する。教えを理解した人から教えを聞き、聞いたことを実践する。そして、実践することで教えを理解してゆく。真理を体得するとは、真理の流れにうちまかせること。それは執着を離れることで最後、真理へと到達する。執着から離れるとはどういうことか。執着とは握っていないと離れてしまうという心。でも、真理に従えば、一度は手を離れたものも完全に離れることなく、自分のそばにいる。真理とは何か。真理とは循環。すべてのものは循環することで安定している。それが信じられず、執着して自分の元に置こうとすると、握ったものが離れてゆく。また、離れてゆかなくても、離れてゆくのではないかと不安になる。では、どうしたら真理を体得できるか。その為には、自分の身の回りのものを循環させること。循環とは使っては片付け、片付けては使うということを繰り返す。それによって何が知らされるか。それは人間にとって必要なものは少ないという事実と自分にとって必要なものは常に自分の所にやってきているという真実。今が苦しい人はその苦しみが今の自分にとって必要だからやってきている。だから、苦しみと言っても悪いものではない。人間とは肉体ではなく、業。だから、頭で何かにしがみついてはいけないと分かっていても、いざ無常がやってくると、何かにしがみついて安心しようとする心がある。この心の指を一本一本離してゆくこと。それが悟りを得る道。

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