相手を許すには

相手の存在が許せないと思うのは、相手が思い通りにならないと自分の存在さえも否定されているように感じるから。
だから、自分の存在を否定されたくないから、思い通りにならない相手の存在も許せないと思って否定してしまう。
でも、相手の言動によって自分の感情が一喜一憂するのは、自分の存在を自分自身が否定しているから。
つまり、自分が自分の存在を否定しているから、いつも、まわりの人が自分のことを否定しているのではないかと思って不安になる。
その為にちょっとした相手の言動が自分の存在を否定されているように感じて苦しむ。
だから、自分が自分のことを否定しなくなれば、いくらまわりの人が思い通りにならなくても、それによって自分の存在を否定されているように感じないから、思い通りにならない相手も許すことができる。
じゃあ、どうしたら自分のことを否定せずに済むか？
私たちは自分の気持ちを伝えて、相手から否定されるのが怖いから、始めから自分の気持ちを否定している。そうして、これは正しいことだからとか、これは常識だからと言って、自分の信じる正義を相手に押し付けて、従わせようとしている。
でも、そうやって自分の生み出した正義によって自分も相手も縛れば縛るほど、自分の素直な感情は否定され、無意識の中でいつも自分は否定されているように感じる。
だから、否定されない為には、他人に対して、これは常識だから従いなさいと言うのではなく、これは自分にとって嫌だからやめて欲しいと言うのが大事。
それで相手が自分の思いに従ってくれなかったとしても、自分が自分の思いを大事にしているから、自分のことを否定されているように感じて苦しむことはない。
自分を否定しないから、思い通りにならない相手も許すことができる。
思い通りにならない相手でも許すことができたなら、自分の心も救われる。
自分の心が楽になる為にも他人を許してあげたいですね。