相手は自分

私たちは他人を責める時は、相手に色んな都合や言い分があったとしても、それを見ることなく、目の前で起きた現象だけを問題にして、分かったならばできる筈だと相手を責める。
でも、そうやって責めると、唯識で跳ね返り、今度は責められているように感じる。
しかも、自分が容赦なく責めているから、その分だけ責められているように感じて、ちょっと注意されただけでも、自分の存在さえも否定されたように感じてしまう。
だから、他人から注意されないように徹底的に気をつけたり、独りになろうとする。
結局、責める時は、自分が責められる立場になるとは思わずに責めているが、天に唾を吐いたように、自分のやったことは、すべて自分へと返ってくる。
つまり、責めている相手とは自分。
これが大宇宙の真理であり、これが分からないからみんな苦しんでいる。
相手が自分だと分かったら、相手を徹底的に責めることはできなくなる。
それが分からないから、徹底的に責めてしまうのですね。

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