運命は自分の種まきによって生み出されてゆく。今がどんなに悲惨であっても、それは自分の蒔いた種まきの結果だから、受けてゆくしかない。
よく苦しいから死にたいという人がいる。でも、死にたいというのは、死ねば楽になると思っているから。今の苦しい現実から逃れられると思っているから死にたいと思う。
でも、どんなに死んで肉体を失ったとしても、業が無くなるわけではない。だから、自分の運命から逃げることはできない。
私たちは現実が苦しいと、あの人がいなくなれば、あの人を切れば、あの人を追い出せば楽になるのではないかと思ってしまう。
でも、苦しみは他人のせいでやってくるものではない。自分の業によって生み出される。
だから、どんなに現実が苦しいからと言って、逃げても変わらない。この苦しい現実はどこどこまでも続いてゆく。
この真理を体得することが無生法忍。
運命から逃げられないと悟ることで、種を蒔いてゆくしかないと心が定まる。
自分の運命は自分の種まきによって決まる。だから、どんなに現実が苦しくても、幸せになる為に種を蒔いてゆける。
どんなに頑張ってもダメだと投げやりになるのは、種を蒔かなくても、苦しみから逃げられると思っているから。
自分の運命から逃げられないと思うからこそ、やるしかない。逃げても幸せにはならないと種を蒔いてゆくことができる。
どんな現実も種を蒔いてゆけば、幸せに変わる。たとえそれが何年かかっても、何十年かかっても、何百年かかったとしても、やり続けてゆけるのが、無生法忍という悟りなのです。
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