欲を断ち切れないとどうなるか

欲というものは恐ろしい。自分の中で嫌なことがあると、その嫌なことから逃げてやらなくてもいい方向に物事を考えるようになる。
そして、やらなくてもいい理由を一杯見つけてきて、やらなくてもいいんだと自分を正当化する。
欲を断ち切ることができないと、欲に任せて自分のやりたいことをやることが正しいことなんだと思うようになる。
このようになると、本当は欲に流れ、欲に振り回されているだけなのに、自分のやっていることは正しいことなんだと思うようになる。
そして、自分の欲に逆らうことはやらなくてもいいことなんだと、自分の都合の良いように物事を考えるようになる。
こうなると、自分のやっていることはみんな正しいことだから、自分は間違ったことをしないものだと自惚れる。
そして、できる所に立って、上から目線で、他人に何かを言うようになる。それは他人を馬鹿にする行為だから、馬鹿にした分だけ、馬鹿にされることが腹が立って耐えられなくなる。
そして、自分は正しいと思っているから、何にも悪いと思わずに相手を責めて、相手の間違いを正そうとする。
そして、相手が間違いを正してくれないと、自分が正しいのに、どうして間違いを直さないのだと余計責めてしまう。
このようになると、自分の思い通りになってもイライラするし、思い通りにならなくてもイライラする。いつも何かイライラして苦しまなければならない。
これが欲が断ち切れないと起きる苦しみ。
この苦しみから離れる為に、欲を断ち切る訓練をしてゆきたいですね。