欲は自分の心を不安にさせる

時間があったら欲に流れることばかり考えていると、誰かがやってきた時にその人の為に十分に時間をとってあげることができず、相手の話を聞きながらも、心の中では早く終わって欲に流れることばかり考えてしまう。
この人との時間を早く終えて、欲に走りたいという気持ち。この気持ちは唯識に跳ね返ると、何か得体の知れないものが自分を追い立ててくるように感じる。
だから、いつも忙しく何かをしているか、一人になって欲に耽るかどちらかになる。
このような人は欲に流れている間は気づかないが、欲に流れることができず、時間を過ごすことになると、何か得体の知れない不安が襲ってきて、苦しくなる。
苦しいから、時間があると不安を誤魔化す為に欲に走り、欲に走る為に、まわりの人との時間を切って、自分の欲へと走ってゆく。
しかし、そうやって人を切ることが自分に跳ね返り、ますます自分を不安にさせてゆく。
そして、不安を感じないように、自分を忙しくさせ、時間ができると欲に走る。
欲は自分の心を不安にさせる。でも、その不安を見えなくさせる為に欲に走るから。気づかない間に不安が自分の中で大きくなってゆくのですね。
気づかないことは恐ろしいことです。

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