まだ来ていない未来に対して、こうしたらどうしよう、こうなったら嫌だなとあれこれ心配して苦しむのは、その人は今までの人生の中で、未来の準備の為に現実の思い通りにならないことを対処してきたから。だから、いつもこのような人はより良い未来になる為に今を生きるようになった。
でも、今が幸せになっても、未来の為に準備する癖が抜けてないから、未来に対して思い通りにならないことが起きたらどうしようと心配して、その心配事を無くす為に準備しなければと思うようになったのです。
私たちは未来に対して、色々心配する。未来こうなったらどうしよう、と思うこともある。だからこそ、仏教では、今を大事にしてゆく。今に目を向け、少しでも幸せな時間を過ごしてゆくようにしてゆくのです。
確かに未来思い通りにならないことがあるかも知れない。でも、そうなったら、そうなった時、対処すればいい。今できることは、今を少しでも幸せにしてゆくこと。仏教から言ったならば、未来は今の延長線。だから、今を幸せにすれば、未来も幸せに生きることができる。もちろん、突然の無常によって悲しい現実とぶつかることがあるかも知れないが、それでも、それまでの人生を無常を意識して、今を大事に生きていったならば、無常が来ても、今まで幸せだったからと納得することができる。
それよりも未来の準備をしながら、今を生きることは今を大事にしていない。自分の人生の本番をいつも未来に置いて、今を過ごしてしまっている。
それでは勿体ない。自分の人生の本番とは、今。今を大事に生きてゆくことこそ、悔いなき人生になるために大事な心がけになるのです。
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