最も恐ろしい言葉

私たちは平然としかも正しい所に立って、あなたのこういう所が悪いと非難するが、このあなたは悪いという言葉ほど、相手を傷つけ苦しませる言葉はない。
なぜなら言われた人は何度も自分のこういう所が悪いという言葉を思い出し、自分は悪い人間なんだと思って自分を責めるからだ。
言った側はたった一回だけの言葉なのに、言われた側は何度も思い出し、その度毎に自分を責めて苦しむ。
しかも、自分を責めると苦しいから、悪いのは自分だけじゃないと思って他人を責める。そうすると自分の中に悪い奴は責めてもいいという罪悪が強くなる。だから、責めた後、またら自分の悪い所が見えると、こんな所がある自分は悪いと自分を責める。しかも、強く相手を責めれば責めるほど、自分が悪いとなった時に強く責められているように感じて苦しまなければならない。だから、悪いと言われた人は、一粒で二度おいしいというように何度も何度も相手から言われた言葉が思い出されて、苦しみ続ける。
人間とは恐ろしい。そんな他人を深く傷つける言葉を私たちは何の悪気もなく、平然と相手の悪いところを直してあげようというような善いこと言ったつもりになって言っている。本当に人の心に対して無知なものが人間なんだと思いました。

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