苦しんでいる人はみんな自分の感情を吐き出せずに苦しんでいる。苦しんでいる人ほど、心の中に汚い穢れが溜まっている人。それを吐き出して誰かに受け止めてもらったら楽になるのに、吐き出すことができない。それは自分の中に正義があって、自分が心で思っていることが自分の中の正義に照らし合わせて悪だから、そんな悪いことを思っているものが自分だと思いたくないから、吐き出すことができない。でも、自分の心の中では醜い感情が溜まっているから、吐き出して楽になりたい。だから、無意識のうちに他人のことを悪く見る。他人の言動が気になって、他人を責めて、その相手に感情をぶつけたいと思う。そうやって、他人を責めて感情を吐き出すことがたできたら楽になる。でも、相手が頑張っていたり、正しいことをしていると、相手よりも自分の方がお粗末だと知らされて、大上段に立って、他人を非難することができない。そうなると自分の中で汚い感情が溜まっていく。心の中では、他人の悪いところが目に付きながら、自分もきちんと生きていないことで、自分を責めて、こんな自分が嫌い。死にたいと思うようになる。
本当は誰かに自分の感情を受け止めて欲しいだけなのに、それを悪い奴にしかぶつけてはならないと思っているから吐き出すことができない。
でも、悪い奴にぶつけたって、楽になるのは一瞬だけ、相手は受け止めてくれる訳ではないから、また、すぐに苦しくなる。
苦しみは自分の気持ちを受け止めてもらった時に楽になる。悪い奴を探すよりも自分の気持ちを受け止めてくれる人を探すことができたら、心は楽になるのに。
悲しいことです。
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